「丁寧にブラッシングしているのに、髪が広がってしまう。」
「かわいいニットを着たいのに、静電気のせいでストレスがたまる!」
上記のような、静電気による悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
静電気が起こるのには環境や髪の状態などの原因があります。
そこでこの記事では、髪の静電気の原因や予防法・対処法についてご紹介します。
静電気の悩みを解消し、サラツヤな髪を手に入れましょう!
髪の静電気を抑えるためにするべきこと


まず手っ取り早くできるケアとしては、トリートメントなどでしっかり保湿して水分を補うといいでしょう。
髪自体もケアできますし、静電気対策にもなります。
加えてできることは、静電気が起こりにくい洋服の素材にしたり、ブラシの毛の素材を変えてみましょう。
また、静電気を防止するスプレーやブラシ、乾燥を防ぐシャンプーなどもあるので、静電気防止のためにもヘアケアグッズを揃えてみてもいいかもしれません。
最近では美容室でも静電気防止スプレーを取り扱っている店舗もあるので、美容師に相談してみるのもおすすめです。
髪の静電気で起こる悩み
特にミディアムからロングヘアの髪が長い方は、髪の静電気に悩むのではないでしょうか。
静電気で起こる悩みは、具体的に以下のような内容が挙げられます。
- ブラッシングしてもまとまらない
- ヘアセットが崩れてしまう
- 髪がペタッとしてしまう
- 肌にくっついてしまう
- アホ毛が気になる
- 髪が絡まりやすい
- 服を脱ぐときに髪が広がる
特に冬に起こりやすい静電気ですが、身だしなみに気を遣う女性にとっては大きな悩みですよね。
本当は髪を下ろしたいけれど、静電気が原因で結んでいるという方も多いのではないでしょうか。
マフラーやニットでおしゃれをしたいのに、静電気によるストレスが厄介という方も多いのではないかと思います。
髪に静電気が発生する4つの原因

なぜ、髪に静電気が発生するのか気になりませんか?
原因を知って、対策することができたら嬉しいですよね。
そこで、髪に静電気が発生する原因4つについてご紹介します。
髪や空気が乾燥して水分不足になっている
空気が乾燥していると、静電気が起きやすくなります。
冬は暖房で室内が乾燥しており、外も他の季節より湿度が低いですよね。
特に、湿度が40℃未満になると、静電気が起こる可能性が格段に上がります。
また、空気だけでなく、髪が乾燥しているのも静電気が起こる原因の一つです。
ブラシで髪をとかしたとき、毛先が広がってしまった経験はありませんか?
それは乾燥した髪とブラシが、摩擦によって静電気が起きることによって生じる現象です。
乾燥した状態でのブラッシングはダメージの元にもなります。
トリートメントやオイルでしっかりと保湿し、不足した水分を補うようにしましょう。
服や帽子などの摩擦
服や帽子などを脱ぐとき「パチパチ」という音とともに、髪が広がってしまうことがありますよね。
服や帽子が髪と摩擦することも、静電気が起こる原因になります。
特に静電気が起こりやすい素材は以下の通りです。
- ポリエステル
- ナイロン
- ウール
- アクリル
ヘアセットやアレンジが上手くできても、静電気のせいで崩れてしまったら悲しいですよね。
髪に静電気が伝わると、キューティクルが剥がれてしまい、パサつきの原因にもなります。
静電気が起こりやすそうな服は、先に着てから髪をセットすると対策できます。
また、静電気防止スプレーなどの対策グッズもあるので、試してみるのも良いでしょう。
髪のダメージが強い
もともとダメージが強い髪は、ブラッシングするときに摩擦が起きやすくなります。
ブラッシング中に毛先に向かうにつれて絡まってしまい、なかなかブラシが抜けないという経験はありませんか?
そのような場合は、髪の潤いや水分が不足し、乾燥した状態である可能性があります。
乾燥しているとキューティクルが剥がれやすく、ブラッシングがダメージの元になってしまうことも。
お手入れのためにブラッシングをしているのに、それがダメージの原因になってしまっては逆効果です。
髪の乾燥対策を十分に行い、静電気から守れるようにしましょう。
また、最初に毛先からブラッシングを行い、後から上の部分をとかすと絡まりにくい上に摩擦の防止にもなります。
ブラシの素材が合ってない
ブラシの素材があっていないことも、静電気が起こる原因の一つです。
ブラッシング中の静電気は、「プラスの電気を帯びた髪」と「マイナスの電気を帯びたブラシ」が摩擦することによって起こります。
そのため、静電気が起きているときは、髪とブラシの電気が対極しているということです。
特に、プラスチック製のブラシは静電気が発生しやすいです。
静電気が起こりにくいブラシの素材には、木製や天然毛が挙げられます。
また、ブラシを水で濡らしたり、加湿器などで部屋の湿度を上げるなどすると、静電気を起こりにくくすることが可能です。
髪自体にできる対策としては、トリートメントをしたり、マイナスイオンが出るドライヤーを使用したりとプラスの電気を弱めることが効果的です。
髪の静電気を抑えるための予防策
髪の静電気を抑えるのに効果的な予防策について、ご紹介します。
部屋の乾燥を防ぐ
湿度が低く、乾燥した環境で静電気は起こりやすくなります。
部屋の乾燥を防ぐことにより、静電気を発生しにくくすることが可能です。
湿度が40℃より下がると発生しやすいため、50℃~60℃を保てると良いでしょう。
水で濡らしたタオルをかけておいたり、加湿器をつけたりすると効果的です。
また、部屋の湿度を上げることは、風邪やインフルエンザの予防対策になるというメリットもあります。
冬は特に試してみたい予防策ですね。
衣類の素材を見直す
素材ごとにプラスの電気を帯びやすいもの、マイナスの電気を帯びやすいものがあるのはご存知ですか?
衣類の重ね着をする際、対局する電気を帯びた素材同士を組み合わせてしまうと、静電気が起こりやすくなります。
プラスの電気を帯びやすい素材例
- ウール
- 毛皮
マイナスの電気を帯びやすい素材例
- ポリエステル
- アクリル
また、何度も着て毛羽立ってきた服は、マイナスの電気を溜めやすくなります。
木綿や麻は、電気を帯びる力の差(電位差)が少ないため、重ね着しても静電気は発生しにくいです。
上記のような素材ごとの性質を把握し、電位差を小さくすることで静電気の対策をしましょう。
髪の静電気がひどい時の対処法

保湿力の高いトリートメントにする
髪の乾燥は、静電気が発生しやすくなる大きな原因の一つです。
保湿力の高いトリートメントを選び、髪が潤った状態を保つことが大切です。
シャンプー後の洗い流すトリートメント、ドライヤー前に使う洗い流さないトリートメントの併用がおすすめです。
静電気の対策だけでなく、毛先がまとまりやすく、ダメージケアにもなります。
また、外出先でも使えるものがあると、パサつきが気になった時に対処できるので用意しましょう。
ハンドクリームを代わりに使うのも効果的です。
乾燥を防ぐシャンプーを選ぶ
洗浄力の高いシャンプーを使っていると、頭皮の皮脂が流されすぎてしまい、乾燥に繋がります。
そこで、優しく洗浄してくれる、アミノ酸シャンプーがおすすめです。
アミノ酸シャンプーの特徴は、髪と同じタンパク質で洗浄できるという点です。
保湿力が高い上に頭皮や髪に優しく、静電気対策にも効果が期待できます。
アミノ酸シャンプーはドラッグストアなどでも購入できるので、一度試してみるのもおすすめです。
以下の記事では、美容師がおすすめするアミノ酸シャンプーを紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください!
ブラシの素材を変える
プラスチックなど、静電気が起こりやすい素材のブラシを使っている場合は、変えることをおすすめします。
静電気が起こりにくいのは、天然毛や木製、つげ櫛などです。
以下のロールブラシの記事では、天然毛を使用したおすすめのブラシをいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、トリートメント後の潤った状態のときにブラッシングすると摩擦を減らすことができます。
さらに、毛先からブラッシングし、最後に根元からとかすとブラシが通りやすく静電気を抑えることが可能です。
髪の静電気を防止するヘアケアアイテム4選
髪の静電気は多くの方が抱える悩みであるだけに、対策用のヘアケアアイテムが注目を集めています。
普段のヘアケアに取り入れるだけで、静電気の悩みが解消されたら嬉しいですよね。
そこで、髪の静電気を防止するヘアケアアイテム4選をご紹介します。
静電気防止スプレー
最近、静電気防止スプレーが多くのメーカーから販売されていますよね。
スプレーには、髪に使うタイプと、衣類にかけるタイプがあります。
髪に使うタイプは、出かける前にヘアセットの仕上げに使うと、静電気を防止することができます。
また、睡眠中の寝返りなどで髪が摩擦するのも、静電気が起こる原因です。
ドライヤー後や寝る前にスプレーを使うと、静電気を抑えられます。
そして、衣類にかけるタイプは、スカートが足にくっついてしまったり、上着を脱ぐときに静電気が発生したりという悩みを解決してくれるアイテムです。
特に髪が長い方は、衣類からの静電気の影響を受けやすいので、襟元やマフラーに使うと良いでしょう。
天然毛や木製素材のブラシ
天然毛や木製素材のブラシは静電気が発生しにくく、髪のダメージも防ぐことができます。
家でのケアだけでなく、外出先にもブラシを持っていく方も少なくありません。
ブラッシングの都度、髪にダメージを与えてしまうことは避けたいですよね。
適切なブラシを使うだけで、静電気を防止して髪へのダメージを大幅に減らすことができます。
そこで、プラスチックやポリエステルのブラシを使っているという方は、ぜひ天然毛や木製のブラシに変えてみてください。
ブラシの硬さや質は、髪の太さや柔らかさによって相性があるので、髪質に合ったタイプを選ぶのもポイントです。
さらに、ヘアオイルをつけてからブラッシングをすると、摩擦が減って静電気の防止になります。
おすすめのヘアオイルに関しては以下の記事でまとめているので、ブラシと一緒に検討してみてもいいのではないでしょうか。
乾燥を防ぐシャンプー
髪の静電気で悩んでいる方には、シャンプー選びに問題があることも考えられます。
今使っているシャンプーに、ラウリル硫酸ナトリウムや、ラウレス硫酸ナトリウムは入っていませんか?
このような成分は洗浄力が非常に高いため、髪や頭皮が乾燥しやすい人にはおすすめできません。
多くのシャンプーに配合されている成分なので、一度チェックしてみてください。
反対に、静電気防止に効果的な成分が、ポリクオタリウム―10です。
帯電防止の効果があり、静電気で広がりがちな髪への効果が期待できます。
洗浄力の高いシャンプーは避けて乾燥を防止し、さらに静電気対策ができるものを選んでみましょう。
とはいっても、自分に合ったシャンプーを選ぶのはなかなか難しいですよね。
そんな方にはまずトライアルセットを試してみるのもひとつの手です。
以下の記事ではシャンプーとコンディショナーのトライアルセットを紹介してるので、まずは使用感をそれぞれ確かめてみてもいいのではないでしょうか。
保湿成分たっぷりのトリートメント
保湿成分たっぷりのトリートメントで、髪の乾燥を防ぐことも静電気対策に効果的です。
特に、洗い流さないタイプのトリートメントが保湿するのに適しています。
トリートメントには様々なテクスチャーのものがありますが、ミルクタイプのものがおすすめです。
水分が髪の芯まで浸透しやすく、最も保湿効果が期待できます。
その他、オイルやバームタイプのトリートメントは、髪が乾いた後や、ヘアセットの際に使うのが良いでしょう。
また、ヘアアイロンを使う前に何も髪につけないと、キューティクルが破壊され、大きなダメージを与えてしまいます。
アイロンの前に、熱から髪を守るヒートエッセンスというトリートメントをつければ、乾燥対策ができます。
以下の記事では、美容師がおすすめする洗い流さないトリートメントを紹介しています。
厳選された商品をそれぞれ解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ

髪の静電気が起こる原因から予防・対処法までをご紹介しました。
ブラシやシャンプーなどの種類を見直したり、静電気防止グッズを使ったりと、簡単にできそうな方法がたくさんあったのではないでしょうか。
特に冬になると悩まされる静電気は、おしゃれをしたい女性には大きな敵ですよね。
まとまった美しい髪を保つには、普段のヘアケアが欠かせません。
ご紹介した方法で乾燥を予防し、静電気から髪を守りましょう!