トリートメントとリンス、コンディショナーって何が違うの?

トリートメントとリンス、コンディショナーの違いを知っていますか?

トリートメントとリンス、コンディショナー、実は大きな違いがあります。

まずリンスですが、リンスは毛髪の表面にしか作用しません。
表面の滑りを良くして滑らかにする効果があります。また静電気の防止効果もあります。

次にトリートメントは毛髪内部に作用します。
ダメージした毛髪内部を修復する役割があります。

最後にコンディショナーですがこれは毛髪内部に作用しながら表面にも作用しますので、
トリートメントとコンディショナーの中間的役割と言えます。

A さん
トリートメントやリンス、コンディショナーって作用する部分が違うんだね。使用する順番によっても効果が違うのかな?
B さん
普段何気なく使っているものだから気にしなかった人も多いと思うけど、実は効果は大きく違うんだよ。それぞれの効果や使用する順番なども詳しく解説していくね!

 

トリートメントとは?

トリートメントとは毛髪内部に作用してダメージした毛髪を修復する役割があることを説明しました。

コンディショナー、リンスと併用する場合は一番最初に使うのがベストです。
トリートメントには毛髪内部と同様の成分がたくさん含まれています。

例えばコラーゲンやケラチン。毛髪のツヤや弾力を回復させる効果があります。
さらにヒアルロン酸。毛髪内部に充分な水分を与える効果があります。

さらにラメラ構造体といって毛髪内部での水分保持効果が高いセラミド。
毛髪のコンディションが悪ければ油分や水分を充分に与える成分が好ましいですし、逆に損傷が少ない場合は適度なトリートメント成分が必要です。

例えばカラーやパーマを行っている場合毛髪内部のタンパク質が外部へ流出してしまいます。
そのために流出した成分をこれにより補充することが大切です。

 

リンスとは?

リンスとは毛髪表面に作用するものと説明しました。
毛髪表面には誰にでもキューティクルと呼ばれるうろこ状のものがあります。

これは日常の乱暴なブラッシングや過度なドライヤーの熱やアイロンの熱から毛髪内部を守っています。
しかし日々のダメージが蓄積すると、キューティクルは毛髪表面から剥がれ落ちてしまいます。

その結果毛髪内部のたんぱく質が外部へ流出してしまうのです。
またヘアカラーやパーマによってキューティクルはダメージを受けます。
毛髪内部を外的ダメージから守るにはキューティクル、つまり毛髪表面のケアーは非常に重要です。

トリートメントで毛髪内部を補修しながら表面をリンスによって整えることにより外部の摩擦等によりダメージから守ることが可能となります。
そういった意味でトリートメント以外にもリンスの使用は重要といえます。

 

コンディショナーとは?

コンディショナーとは今まで述べてきたリンスとトリートメントの中間的役割をするものです。
トリートメントは毛髪内部を補修する上で極めて重要であることは言うまでもありませんが、
リンスも毛髪表面をケアーする意味では重要です。

このリンスとコンディショナー、2つの役割を果たすのがコンディショナーです。
トリートメントはあくまで毛髪内部のケアーが目的ですので、リンスやコンディショナーによって毛髪表面をケアーすることが大切です。
また特に冬など静電気が発生する時期は、帯電防止の観点からも必要です。

静電気は毛髪をダメージさせる原因になるためです。
コンディショナーのメリットはトリートメントと同じように毛髪内部を補修しながら、リンスと同じように毛髪表面もケアーできる点です。

毛髪表面は日常のブラッシングなどでもダメージするためすべりが悪い方は要注意です。

 

どの順番で使うか?

次にどの順番で使用していけばいいのかを解説していくね!

シャンプーをまずはじめに行います。
中には汚れていないからお湯ですすぐだけでトリートメントのみ行う方もいるようですが人間の頭皮は毎日皮脂を分泌しています。
特に夜の間に皮脂は分泌するため一日の皮脂や外部からの汚れを夜に落とすことが大切です。

その後トリートメントをします。
毛髪表面の汚れを落とすことで毛髪内部にトリートメント成分が浸透しやすくするためです。

そして最後にコンディショナーです。
何故コンディショナーが最後なのかと言えば、毛髪表面のケアーも含まれているためです。

トリートメントで毛髪表面をケアーし、コンディショナーでも毛髪内部を補修しながら毛髪表面にふたをするイメージです。

その意味でこの順番がマストです。

 

使用する際の注意

しっかりすすぎしっかり乾かすことが重要です。

というものしっかりすすがないと頭皮の毛穴にトリートメントやコンディショナーの油分がつまる危険性があるためです。

毛穴に余計な油分がつまると抜け毛の原因になる場合があります。
また抜けなくとも健康な毛髪の発育を阻害する恐れがあります。逆に流しすぎても良くありません。

ぬるぬる感が無くなる程度を目安に洗い流すのがベストです。
またしっかり乾かすことが重要なのは毛髪表面のキューティクルは乾くことにより引き締まるためです。

収れん作用と言ってしっかり乾かさないままで就寝すると毛髪同士がすれたり、または枕ですれたりして毛髪をダメージさせる原因となります。

こういった観点から、しっかりとすすぎしっかりと乾かすことがトリートメントやコンディショナーが持っている作用を充分に発揮させるのには必要です。

 

トリートメント・リンス・コンディショナーの使い方

ここからはそれぞれの使い方について解説していくね!効果的な使用方法などもしっかり覚えておいてね!

まずシャンプー後にトリートメント等をつけていくことになりますが、その前にしっかりと水分を取り除くことが大切です。

毛髪内部に保持できる水分量には限界があります。
そこでタオルなどを使い優しく挟むように水分を取り除いてあげましょう。

水分を取り除き髪に馴染ませたあと、コームで馴染ませると効果的です。
この際コームの目は粗いものを選びましょう。

梳かす際に力がかかるとキューティクルを傷ませる原因になるためです。
そして馴染ませたら10分弱時間を置くのが良いです。

ただ時間をおくのではなく毛髪を暖めることがポイントです。

毛髪を暖めることでキューティクルを開かせトリートメント成分を毛髪内部へ浸透させることができるためです。
あとはしっかりすすぎしっかり乾かせば良いです。

 

記事のまとめ

それぞれが毛髪のどこへ作用するかによって使い分けられることが分かりました。
髪の毛をしっかりといたわるならアミノ酸やヒアルロン酸、ケラチン、コラーゲン、セラミド等配合されたトリートメントが効果的であることが分かりました。

また毛髪内部だけでなく毛髪表面もケアーすることが大切で、それが可能なのがコンディショナーであり、ダブル使用が毛髪には一番ベストな選択であることが分かります。
さらにその手順はコンディショナーが後で、それは毛髪表面にふたをする役割があるためです。

使用の際はしっかりとすすぐことが毛髪だけでなく健康な頭皮を維持するには必須です。
さらにしっかり乾かすことで毛髪を収れんさせダメージから守れます。