皆さんはドライヤーの温度に気を使っていますか?
普段何気なく気軽に使っているドライヤーですが、風量は気にしてもその温度にまではあまり気を使っていない人も多いようです。髪の毛は人間の部位で最も大切な脳が存在する頭を、外からのあらゆる刺激から守っているパーツですが、その髪の毛自体も身体の大切な一部です。髪の毛には神経が通っていませんので、熱さによる痛みを感じることがなく、傷んでも気が付かないことがほとんどです。健康な髪の毛はそれほど熱に弱いわけではありませんが、カラーリングやパーマをしている髪の毛では特にドライヤーの熱は脅威となり得ます。
ドライヤーの平均温度
一般的なドライヤーの温風は平均温度100~120度の設定になっていて、吹き出し口から約3cmの位置において140度を超えないようにと、JIS規格で規定されています。物理的に考えても吹き出し口から遠ければ遠いほど風の温度は低くなり、10cmでは100度だった風は15cm離すと約90度にまで下がります。
ところが、吹き出し口から髪の毛までの距離が開くと風量もその分弱くなりますので、結果的に髪の毛を乾かす時間は余計にかかってしまうことになります。いつも何気なく使っているドライヤーの平均的な温度が100度でJIS規格の規定以下でも、それを長時間あてていれば、髪の毛だけでなく頭皮にもダメージは発生することが分かっています。
ドライヤーの温度による髪のダメージ

温風の温度が最初は100度であっても、しばらくあてていると髪の毛が熱くなってくるのを実感したことはありませんか?これは髪の表面温度が上昇しているということで、この熱は頭皮にまで届き火傷する心配も出てきます。また、100度以上になると、髪の毛はタンパク質変性を起こしてしまいます。
特にカラーリングやパーマをかけた髪の毛では内部にアルカリ物質が残っている状態で、そこに高温が加わると髪の毛の油分が外へ出てしまいます。油分は髪の毛の約8割を構成しているタンパク質のまとめ役ですので、油分がなくなるとタンパク質は変性してしまうことになります。これが髪のパサつき・枝毛の原因となっていきます。
髪にダメージを与えないドライヤーの温度は?
髪の毛に安全なドライヤーの温度は70度~80度だと言われています。これ以上になると髪の毛・頭皮は火傷しやすくなります。一般的なドライヤーは吹き出し口からの距離をうまく調節したり、時々髪の表面を触りつつ温度を確かめながら使うことが大切です。
髪の毛が熱くなってきたと感じたら、温風をあてる箇所を変更したり、一度スイッチを切って髪の毛を休憩させることも一つの方法です。髪の毛は濡れた状態では表面温度が上昇しにくいので、おおよそ乾いてきた頃が要注意です。また、距離を気にせずしっかりと髪の毛を乾かせる「低温ドライヤー」というものも存在します。最近では低温機能も付加された機種も多く発売されています。
低温ドライヤーとは?

低温ドライヤーは、最初から温風温度が適温に調節設定されているというものです。一般的なドライヤーとの違いは主にその温度設定ですが、おおよそ50度~80度の間で温風を出しますので、髪の毛と地肌へのダメージはかなり少なくなります。低温でも同じ箇所にずっとあてていると髪の毛の表面温度は上昇しますが、速乾性の機能も付いているものが多いため、その点では大丈夫そうです。
また、髪の毛表面の温度を確認するセンサーで感知し、温度を自動調節する機能が付いている機種もあります。これらの低温ドライヤーは風量もありますので、髪を乾かす時間は普通のものとほとんど変わりないということで、ヘアケア領域でも多くのプロから注目を集めています。
美容師がおすすめする低温ドライヤー

ヒートケア60低温ドライヤー
メーカー | 株式会社髪美人育成プロジェクト |
---|---|
価格 | 24,800円(1万人限定 19,800円) |
重量 | 580g |
温度 | 60℃ |
特徴 | マイナスイオン効果でしっとり艶々 |
ヒートケア60低温ドライヤーの商品紹介。ヒートケア60低温ドライヤーは、60度設定の温風により、日常的に使うだけで美髪を手に入れ維持することが期待できる商品です。特徴は低温と速乾性の高さで、その熱を中心だけに置かず分散させて、髪の毛全体へ均一に熱を与えるというスタイルです。そのため、髪の毛にダメージを与えることなく、早く優しく乾かすことが可能となっています。また、60度というのはトリートメントの浸透率を上げる適温だと言われていますので、トリートメントをした後にこれを使うことによって美髪効果も上がります。ヘアケアに重点を置いている女性にオススメですが、頭皮に高温が届きやすい髪の短い男性にもオススメです。
くせ毛で広がりやすく、困っていましたが、このドライヤーにしてから髪がまとまりやすくなり、大変重宝しております。ありがとうございます。乾かす時間も低温だからといって遅くありません。
出典:公式サイト
このドライヤーはこんな人にオススメ
- 髪の痛みが気になる方
- 髪質が細い方
まとめ
髪の毛は、自然乾燥と称して濡れたまま放置するとキューティクルが開きっぱなしになることから、内部の水分が蒸発するなどダメージに繋がります。逆に一般的なドライヤーで乾かそうとしても、温風の高温によって髪の毛表面温度が上昇して内部のタンパク質が変性し、これまた枝毛などのダメージに結びついてしまいます。毎日の習慣としてシャンプーをすることは、髪の毛を乾かさなければならないということですが、特にドライヤーを扱うヘアケアは面倒に感じるものです。低温ドライヤーは、これらの悩みを解消してくれる優れた家電だと言えます。それだけでなく、毎日普通に使うだけで、髪の毛の健康状態もアップ・持続させることができ、速乾性の高さから時間の節約にもなります。