軟毛で毎朝のセットに苦労していませんか?
細くて柔らかい軟毛は、セットしにくいことでも知られています。何かと慌ただしい早朝なのにヘアスタイルが決まらないため、悪戦苦闘している方も多いはずです。そんなときに軟毛にあったワックスを利用するとかっこいいヘアスタイルに決められます。
軟毛とはどんな髪質なのか、どのような特徴があるのか、軟毛に適したワックスってどんなものがあるのか、どう使えば効果的なのかを知ることで、朝のヘアセットもスムーズにできますよ。
軟毛とは?
軟毛とは、手触りで言うとすごく柔らかい髪質と言って良いでしょう。剛毛の髪質を持つ方の中には軟毛に憧れを持つ方もいますが、軟毛の方は剛毛に憧れを持ってしまいます。互いにないものねだりをしているわけですが、軟毛は、キューティクルが少なめであることからコシやハリがあまりなく、ダメージを受けやすいという特徴もあります。
また髪の毛が比較的抜けやすいため、シャンプー後、排水口に髪の毛が溜まることも珍しくありません。しかし軟毛であってもワックスを使えば、かっこいいヘアスタイルをつくれますので悩む必要はないんです。
軟毛の原因

AGA
実はAGAも軟毛の原因です。AGAはテストステロンがジヒドロテストステロンに変異することで、育毛サイクルが短くなり、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。
当然ですが、髪質も細く、柔らかくなり、十分に成長しきらないため短くなります。また髪の毛のボリュームが少なくなって頭皮が透けて見えたり、色が薄くなることもあります。対策しないと生え際や頭頂部などが後退していきます。
シャンプー
洗浄力の強いシャンプーが軟毛の原因になる事があります。髪の汚れや地肌の皮脂を洗い流してくれますが、洗浄力が強すぎると髪質を保護してるキューティクルや皮脂を過剰に洗い流してしまい育毛環境が悪化します。
畑の土が養分を失うと作物が育ちにくくなるように、頭皮環境が悪化すると髪に十分な栄養が行き渡らないため、育毛サイクルが乱れ、その結果として軟毛になる場合があります。
軟毛になってしまった方におすすめのシャンプーをまとめた記事はこちら!
生活習慣
不規則な生活習慣も原因の一つです。寝不足やストレスが溜まっていると育毛サイクルが乱れてしまいます。寝ている間に分泌される成長ホルモンが減少し髪の成長が遅れてしまいます。
また動物性タンパク質や油脂分の多いファーストフードや外食の食生活を続けていると栄養バランスが偏るため、やはり育毛サイクルが乱れてしまい細くてツヤやハリのない髪質の原因になります。
軟毛に合ったワックスの選び方
油分の多いヘアワックスは避ける
ヘアワックスを使えば、かっこいいヘアスタイルに決まりますが、髪質に合ったものでなければなりません。例えば油分を多く含むものを選んでしまうとヘアスタイルがぺったんこになってしまったり、しっとり感が強く出過ぎてしまいます。
油分には髪を紫外線から守ってくれたりカラーリングの色落ちを防いでくれますが、配合量が多くなるとボリュームが減少します。油分の多いワックスはツヤが出ることが特徴になっており、油分が少ないとマットでナチュラルな仕上がりになります。
キープ力の高いハード系ワックスを選ぶ
柔らかい髪質はキープ力も弱くなります。このキープ力を補ってくれるのがハード系ワックスです。ハード系は、1本1本の細い毛にキープ力をアップさせてくれるので、ハード系があれば、忙しい早朝もヘアセットもしやすいですし、思った通りのスタイルにまとめられます。さっと決めたい方ならハード系やスーパーハード系が良いでしょう。髪質に合わせて使うことで、スタイリングが決まりやすくなります。
ツヤが出るワックス
ツヤを出したい方は、ハード系の中でもツヤ効果のあるものを選びましょう。軟毛の髪質は細くて柔らかく、コシやハリも少なくなっています。さらにキューティクルが少ないためツヤを感じられないことも多いですが、ツヤのでるワックスを利用することで、髪をハリやコシも与えられます。手触りの良さそうなツヤのある髪は、魅力をワンランクアップさせてくれることでしょう。
軟毛のヘアセット方法

ドライヤーでしっかりとクセをつける
ドライヤーを使うことで髪にクセをつけますが、ポイントとなるのが霧吹きです。髪を持って根元部分に水分が行き渡るように霧吹きをシュシュッとかけてやります。次に髪の毛を指で持って立たせるようにして伸ばしながら、根元部分にドライヤーで乾かすと、ふわっとした盛り上げりのあるクセをつけられます。ワイシャツに水蒸気を当てながらアイロンするとピシッとなりますが、これと同じ原理で髪の根元部分にクセをつけます。
ワックスを根元から毛先の中間につけ一度髪を立ち上げる
ワックスを使う際は、髪の根元に十分に染み込ませるようにして付けていくのがポイントです。軟毛の髪質は、時間を経るほどキープ力が落ちていくため根元に染み込ませることでキープ力を持続しやすくなります。付けた後は髪の毛を立たせることでクセをつけやすくなります。このワックスを根元につけてしっかり立てるをすることで、キープ力がさらにアップします。完了したら手ぐしをしてふわっとさせましょう。
ヘアスプレーを使う
せっかくクセづけた軟毛の最大の敵が湿気です。特に雨天や梅雨の季節になると時間をかけてヘアセットしてもすぐにヘタってしまいがちですよね。そんなときに活躍するのが、ヘアスプレーです。クセ付けの仕上がりとしてヘアスプレーを使うことでキープ力をアップさせるだけでなく、湿気からも守ってくれます。
メーカーによってハード、スーパーハードがあり、髪のツヤやハリをアップさせてくれる浸透性アミノ酸を配合しているものもあるので、目的に合わせて利用しましょう。
スプレーのおすすめをまとめた記事はこちらから
美容師がおすすめする軟毛向けのワックス8選!!

①デューサードライペーストワックス6
メーカー | ナンバースリー |
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商品特徴 | 強力なホールド力 |
強いセット力を持ちながら、サラッとしたドライ感ある質感に仕上げてくれます。スタイルを作ると強力にホールドしてくれるためキープ力が高く、ヘアセットもスムーズです。全体的に軽く仕上げるのでボリューム感アップさせたい方におすすめします。ワンランク上のテクニックとしてナチュラルカールに仕上げたいときにも利用されています。ワセリンや香りを主成分としており、ローズ&フローラルベリーの香りも心地よいです。
このヘアワックスはこんな人におすすめ
- ホールド感が強いワックスをお探しの方

②アリミノ ピース フリーズキープワックス
メーカー | アリミノ |
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商品特徴 | 髪に優しい保湿成分 |
細かいディティールに仕上げてくれるため、個性的なヘアスタイルやデザインを目指す方におすすめです。例えば軽いけど潤いがある、強いキープ力があるけどベタつかない特徴を持つため、ヘアセットもまとまりやすく、1日持続させます。独自の成分としてクリームフィルム効果を与えており、ウルフカットのような束感のある仕上がりも目指せます。シャンプーするときれいに落とせることも魅力的、アクアカシスの香りも爽やかです。
このヘアワックスはこんな人におすすめ
- 個性的なヘアセットがしたい方

③uevo デザインキューブ ドライワックス
メーカー | デミ コスメティクス |
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商品特徴 | マット&軽い仕上がりで、無造作感を演出します |
強いセット力とドライ力を持ち、マットで無造作な仕上がりを目指せるため、猫毛やぺったりしてしまう髪質の方におすすめします。マット重視なのでツヤは少ないですが、ナチュラルに決められます。またキープ力が強いため、早朝につけると帰宅するまでヘアスタイルを維持できます。シクロペンタシロキサンやPG、カオリンなどを主成分としており、微香料なので臭いもキツくありません。つや消しにも使えることや姉妹品のホールドワックスと合わせて利用できます。
このヘアワックスはこんな人におすすめ
- マットで無造作な仕上がりにしたい方
④ミルボンプレジュームワックス7
メーカー | ミルボン |
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商品特徴 | 早朝セットが夜間まで持続 |
スーパーハード系ワックスは伸びが悪いという印象がありますよね。この商品はスーパーハードなのに伸びもよいため髪を立てるヘアスタイルをしたい方におすすめします。スーパーハードらしくキープ力も高いため、早朝セットすると夜間までキープできます。仕上がりがマットなのでナチュラルな軽さがあります。北米の砂漠で取れるタカトウダイ草由来のキャンデリラロウを主成分にしており、香りも少ないため、爽やかな印象を感じさせてくれます。
⑤ホーユー ミニーレ ウイウイ デザインクリーム9
メーカー | ホーユー |
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商品特徴 | ベリー系の良い香り |
メーカーがラインナップしている中で最もキープ力が高く、髪をウネて大胆に立ち上げ、手束感を長時間持続します。ハードフィルムなので早朝から夜までセットを力強くホールドしますが、スタイリング後でも動かせるのも特徴です。水との親和性が高くシャンプーできれいに洗い流せます。ヘアスタイルにウェーブやウネウネを作りたい人におすすめします。成分にはキャンデリラロウやパルミチン酸オクチル、エタノールを利用しています。
⑥LIPPS L08 マットハードワックス
メーカー | リップス |
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商品特徴 | 程よい濡れた感じの見た目に |
ラフに動く束感をしっかりキープしたいときにおすすめします。髪がスッと立ち上がることやナチュラル感をのこしたセミマットな風合いに仕上げてくれます。ツヤが少ないので男らしい束感を感じさせるためマッシュヘアやギアブラスト、エアドライショートなどの髪型をしている方におすすめします。髪に馴染みやすいファイバータイプなので素早く再調整できます。キャンデリラロウやコハク酸ジエチルヘキシルを配合しており、微香料となっています。
⑦ナカノ スタイリング ワックス 4
メーカー | 中野製薬 |
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商品特徴 | 髪に自然な動きを与える |
ラインナップシリーズの中で伸びが良いので最も使いやすいという評価を集めています。植物由来の保湿成分を配合しているため、紫外線からの保護機能が高く、ヘアカラーの色落ち抑制する効果もあるため、ヘアカラーやパーマ、コテを利用している方におすすめ。マットな仕上がりになるためナチュラルヘアに適しています。シリーズの中でのキープ力は中間になっており、軟毛傾向のある方におすすめします。
⑧LIPPS L14 グロスムーブワックス
メーカー | リップス |
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商品特徴 | 流れのあるスタイリングに |
朝に使うと1日崩れない束感を実現するキープ力の高さが自慢のスーパーハードです。髪に馴染んで立ち上がり、大胆でしっかりとした束感や流れのあるスタイリングを実現できます。馴染みやすいですが、ベタベタせず、ショートやベリーショート、ショートミディの方に使いやすいワックスです。シャンプーでの洗い落ちもよく、柑橘類系の微香料なので周囲にも違和感を感じさせません。成分にはキャンデリラロウやコハク酸ジエチルヘキシルを配合しています。
まとめ
軟毛と言うと厄介な髪質だと思われるかもしれませんが、ワックスを使ってスタイリングすればかっこいいヘアスタイルに決められます。またサラサラした質感と見た目を活かすこともできます。ドライヤーや霧吹きを使ってクセをつけたり、自分の髪質やヘアスタイルに合ったワックスを使うことで、スタイリングも決まりやすくなります。以前は剛毛だったのに軟毛になってしまったという場合はストレスや睡眠不足、食生活の改善を通じて髪質の改善も目指せます。AGAが原因の場合は、治療することで発毛や育毛できるので治療を受けてみると良いでしょう。