【美容師が解説】くせ毛の原因とは?対策方法も!

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スタイリングしてもまとまりにくくて困ったり、ゴワゴワして困ってしまう「くせ毛」。

ピンポイントでくせ毛が出ている人もいれば、髪全体がまとまらない髪の人もいます。雨の日などは特にくせが出やすくなるから本当に困りますよね。サラサラの髪の毛の人が多い気がするのに、どうして自分の髪の毛はくせがたくさんあるのでしょう。実は日本人の約8割は、髪の毛がくせ毛だと言われているのです。くせ毛になってしまう原因って何なのでしょうか。
 
 

A さん
本当に雨の日は困る。対策はあるの?
B さん
雨の日だと家から出るのも嫌になることもありますよね。今回はそんなくせ毛の原因や対策方法について詳しく解説していくね!

 
 

くせ毛とは?

 
髪がハネたり、うねったりするくせ毛には、いくつか種類があります。例えば決まった毛先がいつもハネるなどの場合は、くせ毛というよりもツムジの毛流れが原因となっているのです。正確にいうと、くせ毛という髪質は髪全体がうねったり、一本の毛が捻じれたり縮れたりして生えてくる髪の毛を指します。

これは髪が生えてくる根元や、髪の構成に原因があるのです。多くの日本人の髪の毛は毛根から直線的に髪の毛が生えてきますが、くせ毛の人の髪は毛根の段階で軽くカーブをしながら生えてくるのです。

 
 

くせ毛の種類

次にくせ毛の種類について解説していくね!

 

①波状毛

クセ毛には大きく分けて4種類あります。のある髪質になる原因の多くは、先天的な遺伝によるものです。両親のどちらかにくせがある場合は高い確率で子どもに遺伝すると言われています。日本人で最も多い種類は「波状毛」です。

前髪などの生え際がうねりやすいのが特徴で、スタイリングしていても雨の日は湿気でさらにうねりが出たり広がったりします。遺伝によって、出てくるうねりがかなり強い人もいます。日本人の特徴ともいえるくせ毛なのですね。

 

②連球系

1本の髪の中で、太い部分と細い部分が両方あって、ところどころに数珠のような玉状の部分がある髪質が連球系と言うくせ毛です。日本人ではこの髪質の人は少ない種類ですが、手触りがゴワゴワして櫛通りや指通りが悪く、スタイリングが非常に難しい毛質です。

髪の太さも均一ではなく、細い髪や太い髪が混在しています。くせ毛が気になって縮毛矯正をしたくなりますが、連球毛の場合は毛の細い部分が切れてしまうことがあるため、強い薬剤を使う縮毛矯正は向いていません。

 

③縮毛

名前の通り、髪の毛が縮れた状態で生えてくるのが縮毛です。捻じれていたり、くるりと回った毛状になっているのが特徴で、毛根をつくる「毛嚢(もうのう)」という部分が曲がっていることが多いようです。

ストレートヘアの人の毛嚢はまっすぐで髪の毛の断面も丸くなっていますが、縮毛の人の毛嚢は捻じれていて、捻じれとカーブが両方みられます。毛根部分からねじれているため、ケアの際に頭皮を柔らかくマッサージするのも方法の一つです。

 

④捻転毛

上記の縮毛と似ているように見えますが、髪の毛が縄のように不規則に強くねじれている髪質です。髪の毛には不規則に平たい部分があり、それが捻れた状態になっています。

捻転毛はねじれの部分が弱いため切れ毛になりやすく、ブラッシングでも絡んで切れやすいなどもろい髪質になっています。通常のくせ毛は、直毛と同じように伸び続けるので毛量が減ることはありませんが、頭髪全体が捻転毛の場合は薄毛になりやすいという問題があるのです。

 
 

くせ毛の仕組み

 
髪の毛を輪切りにして見てみると、外側から順に表面のキューティクル内側のコルテックス芯部分のメデュラという3つの部分で出来ています。髪の毛の内側の8割から9割を占めるのがコルテックスというタンパク質(ケラチン)で出来ている部分です。湿気が多い時にクセが出やすくなるのは、このコルテックスに原因があります。

髪の毛の断面を見てみると、くせ毛は丸い形ではなく楕円形をしています。コルテックスが規則的で均一に並んでいると直毛に、不規則で偏りがあるとクセのある髪質になるのです。

 
 

くせ毛の原因

 

遺伝

くせ毛の原因にはいくつかありますが、一番多いのが遺伝です。人間には平均で約10万本もの髪の毛が生えていますが、両親のどちらかに髪にクセがある場合、子どもがくせ毛になる確率は50%以上と言われています。

クセのある髪は、毛穴の曲がりが根本的な原因となっています。頭髪の全部の毛穴部分や髪質全体を変えていくのは難しそうに思われますが、今、生えている髪のケアを工夫することで、素直な髪質に変えていくこともができます。

 

ダメージ

間違った生活習慣のためにくせ毛になる場合があります。原因としては、ホルモンバランスの乱れ、毛穴や老廃物の詰まりなどです。加齢によるホルモンバランスの乱れで皮脂が増えたり、偏った食事や睡眠不足、ストレスなどによって女性でもホルモンバランスが崩れることもあります。

その他にも、シャンプーのすすぎ残しや、頭皮に皮脂が残っているケース、ダイエットなどによる栄養不足や喫煙の影響で髪質に変化が出ることもあります。生活習慣を改善すればくせ毛が軽減する可能性があるのです。

 

髪内部の「S=S結合」がゆがんでいる

真っ直ぐな髪の毛の人は、毛根の形も真っ直ぐであることがほとんどです。しかし、くせのある髪質では、毛根の形が歪んでいます。生えてくる根元部分が歪んでいるので、歪んだまま伸びていきます。髪のくせの程度は、「S=S結合」と呼ばれる毛髪内部のタンパク質結合の度合いで、ほぼ決まってきます。

くせのある髪質は、この「S=S結合」がズレて結びついているため、髪の毛一本一本が歪んでいるのです。そのため髪が伸びてきても、くせがずっと出てくることになります。

 

思春期時期のホルモンバランスの崩れ、髪質の変化

生まれつき直毛でも、成長段階で髪質が変わりクセ毛になることがあります。体のホルモンバランスが関係して髪の毛にクセが出てくる状態は、ホルモンバランスが変わりやすい思春期に現れます。

また、ホルモンの影響だけでなく遺伝の影響も出やすい時期であったり、ダイエットなどに力を入れてしまう時期でもありますので髪への影響も大きく出てきます。そして女性であれば思春期だけでなく妊娠時や更年期にも大きなホルモンバランスの変化が訪れますので、髪のクセや変化に悩みやすいと言えます。

 
 

くせ毛の対策方法

次にくせ毛の対策方法について解説していくね!すぐに実践できることもありますのでしっかり覚えていってね!

 

タオルドライ

クセのある髪は水分を含むとクセが出やすくなりますので、お風呂の後にはすぐタオルドライすることをおすすめします。また、濡れている状態は髪のキューティクルもはがれやすくなっているためダメージを受けやすいのです。

正しいタオルドライの方法は、タオルでゴシゴシ拭かずに髪を包み込むようにタオルで覆い、優しくポンポンとして水分を吸い取る方法です。しっかり水分を拭き取れれば、ドライヤーも短時間で済み、熱によるダメージも防ぐことができます。

 

シャンプーを変える

くせ毛用のシャンプーに変えて使い続けていると、使っているうちに髪質が変わって指に当たる感覚も良くなってきます。頭全体分の生まれつきのくせ毛をまとめてすぐに改善するのは難しいことですので、使い始めたら2カ月くらいは継続して使っていきましょう。

基本的にくせ毛対策のシャンプーは男女兼用です。家族で髪質が似ている場合も多いと思いますので、パッケージデザインに関わらず、毛質が気になっている場合は家族で一緒に使ってみましょう。

 

ドライヤーを正しくかける

まずお風呂上がりの髪の毛は、出来るだけタオルドライをしてドライヤーの時間を短縮します。くせ毛はただでさえ傷みやすく乾燥していますので、ドライヤーの熱を当てる時間をなるべく減らしましょう。

入浴後は、タオルで軽く水分を落としてから、下から上へ横からドライヤーの温風を当てましょう。一箇所に集中しながら乾かすのではなく、全体をまんべんなく乾かすことを意識して下さい。くせ毛は熱を一箇所に当て続けるとくせが強くなる可能性があります。

 

くせ毛を生かした髪型にする

クセ毛だとヘアスタイルがまとまらず苦労すると思われがちですが、直毛と比べるとセットしやすい髪質なのです。きっちり整えすぎてしまわないことが重要です。クセを活かして緩やかなパーマ風スタイルにしたり、エアリーなスタイルが可能なのです。

スタイリングの際にはワックスを揉みこんでクセ毛を遊ばせるイメージでスタイリングしていきます。クセを活かした髪型にすれば、雨の日など湿度が上がった時でもうねりが目立ちません。

 

トリートメントを変える

トリートメントもクセ毛対策の専用品に変えていくことで、洗い上がりの収まり具合も変わってきます。時間を置いたりする必要は特になく、適量のトリートメントを塗った後、粗目のクシで髪をとかしていきます。トリートメントを全体に伸ばしてなじませたら、すぐに洗い流してOKです。

シャンプー後に追加して定期的に使うことで髪の質も変わってきますのでお手軽に使える対策品ですね。シャンプーとライン使いすると効果も出やすくなります。

 

ブラッシング

ブラッシングについては、朝の外出前だけでなく、夜にシャンプーして乾かした後にも行う方がヘアケアにもなります。ドライヤーで乾かした後は軽くブラシでとかしてから手グシでとかします。それからブラシや手ぐしで髪を伸ばしながら、ドライヤーの冷風でさらに風を当てると髪がまとまりやすくなります。

くせが弱くなることで就寝時の髪のダメージ対策にもなります。このような手順で日頃からケアを続けると段々とクセも穏やかになってくるはずです。

 
 

くせ毛の正しいブラッシング方法

 
ブラッシングは艶やかで美しい髪にする効果や、血行を促して柔らかく健康な頭皮を維持する効果があります。ブラッシングすると傷みやすい髪の毛を刺激しそうな気がしますが、丁寧に少しずつブラッシングする方法で髪をケアしていきましょう。ブラッシングの際には最初から頭の上に櫛を入れず、毛先部分から順にとかしていきます。良くとかした後はドライヤーの風を当てていきます。

頭頂部から下に向かって真っすぐに温風が当たるように調整しながらブラッシングしていくと、髪がまとまりやすくなるのです。ただし、髪が濡れたままでブラッシングしてしまうと髪のキューティクルを壊してしまうため良くありません。しっかり乾かしてからブラッシングでケアしていきましょう。そして洗髪後のブラッシングまで終わったら、眠る際にも枕が髪の摩擦にならないよう、枕に柔らかいタオルを巻くなどして髪を守るようにしましょう。

 
 

くせ毛の正しいトリートメント方法

 
シャンプーやコンディショナーの後、適量のトリートメントをしておくと髪の潤いが保たれてクセ毛対策になります。トリートメントについては潤いを求めすぎて着け過ぎは要注意です。使う際にはまず軽く水分を切って、根元から10cmほど下の部分から毛先にかけて馴染ませていきます。

説明書きを読み、適切な量・回数で使っていくことがポイントです。そして、日常的に使うシャンプー・リンスは刺激の少ない製品を選びましょうね。

 
 

まとめ

 
ここまで髪のクセに関する原因や対策方法などをご紹介してきました。最近では市販のシャンプーのクオリティーもかなり高く、継続して使うことで改善効果を感じられます。美容室で販売されているサロンシャンプーは効果も高い製品が揃っていますが、お手軽に購入できて使い続けられるシャンプーなどのケア製品にも使いやすさの面で多くのメリットがあります。まずは毎日の丁寧なヘアケアを習慣にして、自分の髪のクセをコントロールしていきましょう。