海外旅行では現地のホテルで備え付けのドライヤーがあればよいのですが、どうなるのかはわからないし満足できる性能かも疑問です。ですからなるべく日本から持っていきたいと思うのが自然です。
でもそうなると日本製のドライヤーを持っていって使えるのかということが問題になります。家電製品でよく聞く話ですが、日本の製品と海外の製品とでは規格が違うので、下手に使うと壊れてしまうことがあります。
目次
海外で日本製のドライヤーは使えるの?
日本製のドライヤーを海外に持っていくとして、それが現地で使えるかどうかというと殆どの場合で使えません。それというのも日本と海外では電圧が異なることが理由です。電圧は高いほど、流れる電気の量が増えていきます。海外では日本よりも高い電圧が使われているので日本製は使えないのです。
また、日本と海外ではコンセントの形状も違います。日本の家庭ではコンセントは細長い日本のピンを差し込む形になっており、ドライヤーのプラグもそれに合った形になっています。しかし世界ではその形状にいろいろと種類があります。つまり、電源を確保しようとしても、コンセントにつなぐことがまずできません。それを踏まえて、電圧やコンセントの形状が変わっても使える海外対応のドライヤーを用意する必要があります。
海外にドライヤーを持参する時の注意点

- 海外の電圧に注意しましょう。海外の電圧は、120Vや22Vと日本よりも高い電圧になっています。もしも、国内向けのドライヤーを使おうものなら、想定よりも大量の電気が流れ込み壊れてしまいます。
- 周波数で、電気を供給するときに交流でプラスとマイナスの入れ替わる回数を周波数と言います。日本では東日本が50Hzで西日本が60Hzとなっていることから最近の製品であればどちらでも使えるようになっています。ほとんどの国はそのどちらかを採用しているので問題はありません。ただ、古い製品だと周波数が変わったときに性能が変化することもあるので気を付けたほうが良いでしょう。
- 日本と海外ではコンセントの形が違うのでそれにあわせた変換プラグなどを用意することです。日本の家庭ではコンセントは細長い日本のピンを差し込む形になっており、ドライヤーのプラグもそれに合った形になっています。しかし世界ではコンセントの形状が3本ピンや丸形のピンなどを差し込める形状になっていることが多いのです。つまり、電源を確保しようとしても、コンセントにつなぐことが出来ないわけです。
- ドライヤーの重量にも気をつけましょう。大きさや重量で、異なる電圧やコンセントの形状は変換プラグで解決できます。でもドライヤーのように消費電力が高いものだと旅行用変圧器にしても大型になるので荷物がかさばり重くなります。快適な旅をしたいときに、手荷物が重くなるというのは厄介なことです。変換プラグの要らない海外対応の製品にしておくほうが良いでしょう。
海外にドライヤーを持参するときの注意点としては次のようなことがあります。ひとつめは電圧に気を付けることです。電圧というのは、コンセントに差し込んだときに電気を押し出す力のことを言います。電圧はV(ボルト)という単位で表されますが、日本の家庭で電圧の規格は100Vとなっています。電圧が高いほど、流れる電気の量が増えていきます。
海外対応しているドライヤーの選び方

電圧
まず前提条件として変圧器や変換プラグが不要という点から海外対応のドライヤーを持っていくとして、訪れる国の電圧に対応しているかどうかを見ましょう。電圧はアメリカでは120V、ヨーロッパは220Vといった具合に異なります。ドライヤーのスペックを見てみると「AC100~120V」「AC200~240V」という風に使える電圧が記載されています。
指定されている電圧の範囲に訪れる国の電圧があるのならば、それは使える製品ということです。そしてプラグの形状についても日本のタイプAの他にタイプB、タイプCと多種多様です。それぞれに合わせた変換プラグが製品に付属しているものもあれば、自分で用意するものもあります。もともと変換プラグを持っているのであれば、ついていない製品でいいですし、持っていないならば付属しているものを選びましょう。
サイズ
海外旅行では荷物が多くなると追加料金がかかります。持ち運びをするときはいかにコンパクトに収納できるかが重要です。なので折りたためる製品であれば嵩張ることなく収納できて便利です。
性能
旅行に持っていくものだから、とにかく使えれば良いという考え方もできますが、髪を美しくみせたいのであれば高性能であるほうが良いでしょう。髪をつややかにするイオン機能の有無などで比較してみるとよいです。
美容師がおすすめする海外対応ドライヤー10選!!

①パナソニック ヘアドライヤー ナノケア EH-NA59-S
メーカー | パナソニック |
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重量 | 約545g |
電圧 | 100~120V/200~240V |
特徴 | 海外でも、国内でも「ナノイー」で、髪のうねりを整えなめらかな指通り |
電圧の異なる国でも強力な風を生み出すことが出来るドライヤーです。強さの異なる風で髪がほぐれ早く乾かすことが出来る速乾ノズルもついており、時間のない旅でも安心して使えます。そしてこの製品で特におすすめするポイントは「ナノイー」という技術です。パナソニック独自の機能で、髪に水の微粒子に包まれたイオンを与えることで潤いを維持してキューティクルの引き締めをすることが出来ます。頭皮と同じく弱酸性なので傷んだ髪や頭皮を改善出来るというのも魅力的です。
このドライヤーはこんな人にオススメ
- 海外対応の速乾ドライヤーをお探しの方

②シャープヘアドライヤープラズマクラスター搭載海外対応ホワイトIB-HD16W
メーカー | シャープ |
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重量 | 約505g |
電圧 | AC100V-120V⇔AC200V-240V/50Hz-60Hz |
特徴 | 収納にも、持ち運びにも便利な小さい、軽い、シンプルデザイン |
複数の電圧に対応しており、速乾力も高いこの製品をおすすめするポイントはコンパクトさとプラズマクラスターイオンです。使わない時には折りたたむことが出来て、新書や両手で隠せるくらいの大きさになります。スーツケースなどに他の荷物を多く入れてしまったという時でも、この製品であれば少しの隙間にしまい込むことが出来ます。そして水分子で覆われたプラズマクラスターイオンの力で髪の保湿が可能になります。静電気のために絡まったり枝毛になることを防ぐことが出来ます。
このドライヤーはこんな人にオススメ
- 海外対応のコンパクトドライヤーをお探しの方

③テスコムB14
メーカー | テスコム |
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重量 | 約355g |
電圧 | AC100-120/200-240V(切替式) |
特徴 | 簡単電圧切替地域の電圧に合わせて使えます。 |
コインで簡単に電圧を変えられるこのドライヤーをおすすめする理由はシンプルさです。マイナスイオンなどの機能はついておらず、本当に使えるのは送風だけです。でもパワーはかなりありますから旅で余計な機能を求めてないのであれば十分役立ちます。機能がついていない分、多機能モデルに比べて値段も控えめでコンパクトさもあるので持ち運びも便利です。コンセントの形状が日本と異なるCタイプに対応した変換プラグもついています。
このドライヤーはこんな人にオススメ
- 簡単に電圧変更できるドライヤーをお探しの方
④アレティマイナスイオン赤外線ヘアドライヤーKozou
メーカー | Areti |
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重量 | 約360g |
電圧 | 100V~240V |
特徴 | 吹出口にはエステなどの美容業界で用いられる3色のLEDライトを採用。 |
この製品は自動的に電圧を切り替えてくれるので、国内と同じようにコンセントにつなげれば手軽に使えます。おすすめする理由としては美容に関する多彩な機能が搭載されいるところです。赤色LEDとマイナスイオンの組み合わせにおり髪や頭皮に対してアンチエイジング効果をもたらすことが出来ます。あらに風の調整が30通りもできるようになっており、年齢や季節に合わせた最高の送風を行うことが出来ます。髪を乾かすだけでなく美しさも求めるならば最適です。。
⑤テスコムBID-40
メーカー | テスコム |
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重量 | 約375g |
電圧 | AC120-240/100-200V(切替式) |
特徴 | 海外でもマイナスイオンでうる髪 |
コイン一つで電圧を切り替え可能なこの製品では、水分子に囲まれたマイナスイオンの力で保湿をしつつ髪の毛を中和してキューティクルの破損を防ぐことが可能です。そしてこの製品で注目するべきおすすめポイントはモイスチャーフードです。風を送るときには使っているうちに温度が高くなりすぎたり乾燥してしまったりということが起きやすくなります。しかし、モイスチャーフードは外気を取り込みながら送風をするので、そういったトラブルが起きにくくなっています。
⑥パナソニックイオニティマイナスイオンヘアドライヤーZIGZAGブルーEH5206P-A
メーカー | パナソニック |
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重量 | 約390g |
電圧 | AC120-240V、AC100-200V |
特徴 | ミニサイズでも毛先までマイナスイオン効果 |
スイッチ一つ電圧を切り替えられるようになっています。マイナスイオンを放出することで髪の潤いを保ち静電気を解消することが出来るので枝毛などの予防も行えます。おすすめポイントは風量を2段階に調整できることで、濡れた髪を早く乾かしたいときにはターボモードで強い風に切り替えて送風することが出来ます。また基盤で用いているのは無鉛はんだですから使わなくなって廃棄するときにも、環境をなるべく汚さないようになっています。
⑦コイズミヘアドライヤーマイナスイオン海外対応ピンクKWV-1000/P
メーカー | 小泉成器 |
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重量 | 約510g |
電圧 | AC100-120V/200-240V 50/60Hz共用 |
特徴 | 風を強く押し出すファンを採用。独自ノズルで更に速乾。 |
複数の電圧に対応しており、大風量と独自ノズルの効果で髪を速乾させることが出来るこのドライヤーのおすすめポイントは、ツインマイナスイオンです。マイナスイオンは髪に帯びたプラスイオンを中和させて、静電気や乾燥を防ぐことが出来る機能ですが、それを生み出すイオン発生部が2つも搭載されているのです。イオン発生部の力が増えることでマイナスイオンの効果が増して、しっかりと保湿ができれば、つやのある美しい髪が手に入ります。
⑧FUKAI国内海外兼用ヘアードライヤーFHD-1209K
メーカー | フカイ工業 |
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重量 | 約491g |
電圧 | AC100V-240V 50/60Hz |
特徴 | 付属の切替キーで100~120V/220~240Vに切り替えができる |
電圧の切り替えキーがついており、使用する国に合わせて調整が可能なドライヤーです。この製品の魅力はとてもコンパクトでリーズナブルなことです。コンパクトに折りたたむことが出来て、なおかつ送風はクールショットボタンで冷風にすることが出来ます。旅先で髪を乾かしたいときにはこれでも十分すぎるほどです。荷物の中に入れて持ち歩いていると、ほこりや髪の毛が製品の中に入り込んでしまうこともありますが、リアカバーフィルターの力でそういったゴミは入り込みません。
⑨パナソニックEH5202P
メーカー | パナソニック |
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重量 | 約350g |
電圧 | AC100-120V、AC200-240V |
特徴 | パワーとスピードで髪をしっかり乾かしてセットします |
電圧の切り替えをスイッチで行うことが出来るドライヤーです。おすすめするポイントは余計な機能がついておらず、強い風を送り出すターボドライで濡れた髪を乾かします。ドライヤーでは悩みとなるのがモーター音ですが、この製品は静かなのでストレスがたまりにくいです。ヨーロッパなど使えるCタイプのプラグもついており、そちらへ旅をするのであれば選んでもよいでしょう。350gという手ごろな軽さは長旅をするときには非常にありがたいものです。
⑩ヤザワトラベルヘアドライヤー
メーカー | ヤザワコーポレーション |
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重量 | 336g |
電圧 | AC100~130V/220~240V 50Hz/60Hz |
特徴 | 電圧切り替えができ海外旅行でそのまま使える |
複数の電圧に対応しているこの製品のおすすめポイントは折り畳み時のコンパクトさで、小さくなればパスポートサイズになります。余計な機能もついておらず、ケーブルも長めです。ケーブルが長ければ、コンセントが低いところにあったとしても、鏡の前で立ったままドライヤーで髪を乾かすことが出来ます。送風は温風だけですが強弱を切り替えることが出来ます。重さは336gと非常に軽量で持ち運びで負担になることはありません。
海外のコンセントの形状を知ろう
世界のコンセントの形状は日本のように薄く長い2枚の板を差し込むAタイプ、ヨーロッパが二本の棒状のプラグを差し込むBタイプ、イギリスや香港などは太さ違いのCタイプがと三本の棒を差し込むB-3タイプと三本の板状のプラグを差し込むBFタイプ、オセアニアはハの字になっている棒状の板を差し込むOタイプと下に一本プラグが増えO-2タイプがあります。
それぞれの形に適合したプラグをコンセントに差し込まなければ電気は流れません。世界のコンセントの形状は日本のように薄く長い2枚の板を差し込むAタイプ、ヨーロッパが、日本の棒状のプラグを差し込むBタイプ、太さ違いのCタイプが主流です。
飛行機に持ち込めないドライヤーがある?
飛行機では電圧やコンセントの問題を解決しようバッテリー式のドライヤーを持っていこうとすると、リチウムイオン電池が取り外せなければ、持ち込みも預けることもできません。というのもバッテリーが内蔵されている家電が、自然発火することが時々起こるからです。ただし発火するのは機器に取り付けてあるときなので、取り外せれば問題はないです。
まとめ
日本では普通に使用できるものでも海を越えれば、電圧やコンセントの形状などが問題で使えないものがあります。また飛行機で運ぶことが出来ない製品も中にはあります。そういった問題を解決できる海外対応のドライヤー10選を紹介させていただきました。それぞれにイオン機能や軽量な魅力あふれる製品です。もしも海外旅行でドライヤーが必要になったときには、ここで紹介した製品の中から気になったものをお選びいただけると幸いです。