ナチュラル派に人気のヘナカラー。ヘナカラーという言葉は聞いたことがあり、髪の毛を染める物だと知っている人は多いのですが、正しい染め方や特徴、メリットやデメリットまで詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここではヘナカラーの基礎知識からおすすめのヘナカラー、使い方や注意点まで詳しくまとめていますので、ナチュラル派に人気があるヘナカラーについて正しく知りましょう。
目次
ヘナカラーに使われているヘナについて
ヘナは昔から染料として広く使われていました。植物生まれの染料で、最近ではシャンプーや白髪染め、カラー剤など様々な商品があります。エジプトやインド、北アフリカなどの乾燥した地域に育つ常緑低木で白やピンクの美しい花が咲きます。ヘナの葉を乾燥させて粉にし、水で溶いたものが染料として使用されてきており、髪の毛をはじめ眉毛や爪、手足などのペイントにも利用されています。
ナチュラル派に人気のヘナカラーとは
ヘナの葉を乾燥させたものを染料として髪を染めることで、純粋なヘナはオレンジの色素なのでオレンジ色にしか染めることができませんが、同じく染料として使用されてきた藍色のインディゴを混ぜることでブラウン系のカラーになることが特徴です。ヘナカラーは、染めた当日から3日間ほどシャンプーを使わずにお湯だけで洗うようにすると色が定着し、長く楽しむことができると言われています。ナチュラルな素材でできていることやトリートメント効果が高く、美しい髪の毛になります。
ヘナカラーの効果
(1)頭皮トラブルを抑制
ヘナは古来から海外でけがや火傷の薬としてもつかわれてきました。現在でもインドでは水虫になったときに抗炎症薬として使われています。ヘナを髪の毛や頭皮に塗ると、頭皮の皮脂を取り除き、毛穴の汚れを取る効果があり、健康的な頭皮環境に改善して頭皮トラブルを抑制することが期待できます。
(2)肌にやさしい
化学成分を使わずに、天然の力だけで白髪を染めることができる植物のヘナは、肌にやさしくトリートメント効果もあることが特徴です。化学成分で肌が荒れてしまったりする心配がなく、頭皮を清潔に保つ効果があるため、乾燥肌や敏感肌など肌が弱い人でも安心して使うことができます。
(3)デトックス効果
ヘナは、体内の老廃物を排出するデトックス効果が高いハーブとしても知られています。アーユルヴェーダの発祥地であるインドでは、専門のドクターの処方でジュースや岩塩などとブレンドしたものが体質を整えるための薬として飲まれてきました。デトックスを促す薬草として使われており、頭皮に使用することで白髪の予防にも効果が期待できると言われています。
ヘナカラーのデメリット
頭皮トラブルを抑制し、肌にやさしくデトックス効果があるヘナカラーは、髪の毛に塗布してから1時間程度放置することで、しっかりと髪の毛をカラーリングすることができます。一般的な家庭用のヘアカラーと比べると放置時間が長く、時間がかかることがデメリットです。
ヘナカラーは白髪染めに効果的?
塗布してから1時間程度の放置時間が必要ではありますが、ヘナカラーは化学染料の白髪染めよりも失敗が少なく、慣れていない人でも簡単にきれいに白髪染めをすることができる染料です。化学染料のようにむらになったり、放置時間を間違えて明るすぎたり、暗くなりすぎたりするという心配がないため、白髪染めに効果的です。
ヘナカラーを使った自宅での染め方
(1)用意するもの
ヘナカラー、70度位のお湯、ヘナの重さの4倍のお湯、マドラー、ラップ、汚れても良いタオル、床に敷く新聞紙、計り、ボウル、ビニール手袋。
(2)事前準備
ボウルにヘナの重さの4倍のお湯を入れてマドラーでよくかき混ぜます。かたすぎると塗りにくく、ゆるすぎると垂れてきてしまうのでマヨネーズくらいの固さになるように調整しながら混ぜていきましょう。床に新聞紙を敷いて汚れを防ぎ、服も汚れても良いものに着替えておきます。いらないバスタオルやケープを肩にかけ、ビニール手袋をつければ準備完了です。
(3)塗り方
- 頭のてっぺんから直径5㎝くらいの髪の毛をすくう
- すくった部分の頭皮にヘナをなじませる
- そのまま毛先までヘナをのばす
- 頭のてっぺんで丸めてお団子にする
- 先ほどすくった髪の毛のすぐ隣の髪の毛をすくう
- 頭皮にヘナをなじませて、毛先にのばしたら先に作ったお団子に巻き付ける
- 頭皮、毛先、お団子の流れを繰り返して、顔周りや首元などの生え際に向かって塗り進める
(4)タオルとラップを巻く
頭のてっぺんから生え際に向かって少しずつヘナを塗りすすめることができたら、髪の毛をすっぽりと包むように頭にラップを巻き、1時間程度放置します。時間を過ぎても仕上がりに影響しないので、放置している間にゆっくりと家事をしたり、本を読んだりして過ごすことができます。
(5)しっかりと洗い流す
1時間程度放置したら、お湯でしっかりと洗い流していきます。荒い残しがあると枕についてしまうことがあるので、いつものシャンプー以上にしっかりと流してください。ヘナには頭皮をきれいにする効果があるので、シャンプーをする必要がありません。2~3日はシャンプーを使わず、お湯だけで洗うことで色が定着し、色を長くキープすることができます。きしみが気になる場合には、トリートメントを使ってもOKです。
市販で買えるおすすめのヘナカラー5選
(1)マックヘナお徳用ナチュラルブラウン
お徳用のヘナカラーです。ヘナ100%のナチュラルオレンジからインディゴをブレンドし、7色のカラーバリエーションがあります。ナチュラルブラウンは柔らかなカラーが人気の100%天然植物成分で、肌や髪の毛にやさしいことが特徴です。
(2)テンスターファインヘナ6Pダークブラウン
植物原料100%の白髪隠しです。植物の力で、白髪に美しい色合いを与えます。髪の毛のダメージもケアし、つやとハリのある美しい髪の毛に染め上げるヘナカラーです。コストパフォーマンスの良さも、特徴のひとつです。染めた後の頭皮や髪の毛の状態が良くなると口コミでの評判が良く、人気があります。
(3)Naiad(ナイアード) ヘナ 100%
色素や化学染料を使用していない天然ヘナの粉末です。ナチュラルで髪の毛にやさしいトリートメントヘアカラーで農薬や人工肥料を加えずに育てたハーブを使っているので、安心して使うことができます。青葉の自然な香りと髪の毛にツヤとコシを与えるトリートメント効果が高く、植物ならではの優しい使い心地が特徴の染料です。
(4)ヘナ物語ダークブラウン100gAランクヘナ
インディゴハーブの天然白髪染めです。最高品質のAランクのヘナと厳選したハーブをブレンドした植物100%のヘアカラートリートメントです。白髪が40%以上ある人におすすめで、黒くはしたくないけれども濃い色味を好む人に最適です。白髪が緑色になることがありますが、翌朝にはしっかりと色が深く入っています。
(5)癒本舗ヘナ(天然染料100%)
無添加、無農薬ハーブのヘナパウダーです。粒子がとても細かくなめらかなペースト状になるので髪の毛に塗りやすく、染め上がりが良いことが特徴です。キューティクルを引き締めつやのある美しい髪の毛に染め上げます。天然染料100%なので、化学物質やハーブなどに反応してしまうことがある乾燥肌や敏感肌など肌が弱い人でも安心して使うことができる染料です。
ヘナカラーを使う頻度
ヘナカラーで白髪染めをしたら、次回は1か月後が目安です。色が薄いと感じたら次回も全体に塗ることがおすすめですが、しっかりと色が入った場合には、根元のみにつけると良いでしょう。化学染料とは違い自然の染料なので薄づきですが、繰り返し染めていくにつれて色が濃くなっていきます。慣れてきたら1~2カ月おきに染めることできれいな状態を保つことができるようになります。
ヘナカラー後はいつからシャンプーをしても大丈夫?
ヘナカラーで白髪を染めた後は、ヘナが髪の毛にしっかりと定着するまで2~3日の間はお湯で汚れを流し、シャンプーを使わないことをおすすめします。ヘナには頭皮を清潔に保つ効果があるため、2~3日はお湯だけでもきれいな状態をキープすることができます。
ヘナカラーを使う際の注意点
(1)最初の仕上がりに注意
ヘナカラーの仕上がりは最初から良いとは限らず、ヘナの脱脂作用によって、髪の毛や頭皮から脂分が抜け落ちて髪の毛がきしんだり、乾燥してしまったりして手触りやまとまりが悪くなる場合があります。インドではヘナの前には良質なオイルで頭皮マッサージを行い、オイルを適度に補った状態でヘナカラーを行います。ヘナカラーをする前日の夜、寝る前などにオイルを使って頭皮マッサージを行い、オイルを頭皮や髪の毛にしっかりと浸透させることで、脱脂作用を緩和し、髪の毛のぱさつきを防ぐことができます。
(2)アレルギー
ヘナカラーは自然素材で肌や髪の毛にやさしいのですが、植物のためアレルギーがある人はかゆみや赤み、湿疹などの症状が出ることがあります。これまでにヘナでアレルギー反応が出たことが無くても、体質が変化している場合がありますので、ヘナカラーをする前にはパッチテストを行うようにしましょう。
美容院・市販のヘナカラーの違いとは?
美容室と市販のヘナカラーとの違いはあまりありません。仕上がりの美しさには違いはあまりなく、あるのは手間の違いです。初めての人は驚くこともあるくらい周りが汚れたり、ヘナを洗い流すことが大変に思えたりすることがありますが、慣れてしまえば自分でも周りをあまり汚さずに、きれいに染めることができるようになってきます。
美容院でヘナカラーをしてもらうと楽にできるという違いの他にはコストパフォーマンスの違いがあります。美容院では美容師に染めてもらうことになるので当然ですがその分の費用が掛かり、自分でヘナカラーをするよりも高額になります。
リーズナブルにきれいに白髪染めをすることができるのが、ヘナの良さでもあるので、その点を理解して自分に合った方法を選ぶことがおすすめです。
まとめ
ヘナカラーで白髪を美しく染めてみよう。ヘナは古来から使用されている染料で、地肌や髪の毛にやさしく、きれいに染めることができる染料です。ヘナ100%の場合にはオレンジ色に染まることになるため、天然色素のインディゴとブレンドされておりナチュラルなブラウンに染まるものを選ぶと、自宅でも簡単に白髪を染めることができます。放置時間が1時間程度必要ですが、ラップとタオルを巻いておけば家事や読書などをしながら、自由に時間を使うことができるので、休日などを利用することで自宅でも簡単に染めることが可能です。
初回から深みのある色に染まるとは限りませんが、繰り返すことで徐々に濃く染まっていき、慣れると根元の部分が淡く、毛先に行くにしたがって深い色に染め上げることができるようになるため、白髪が伸びてきても目立ちにくく1か月に1度程度の頻度で美しさをキープできるようになります。
トリートメント効果もあり、ハリとコシ、ツヤがあるきれいな髪の毛になることができるので、ナチュラルで美しい髪の毛になりたいという人におすすめです。
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