石鹸シャンプーは育毛、白髪、フケに効果がある?
髪と頭皮の健康を考え、ナチュラルな石鹸シャンプーを使っているという人が多くいます。自然派で髪に優しいというイメージをもたれやすい石鹸シャンプーですが、実は頭皮の乾燥を招いたり、フケなどのトラブルを引き起こしやすい一面も持っているのです。天然原料を使用したケア製品のすべてが、髪や頭皮に優しいというわけではありません。イメージだけで判断せず、石鹸シャンプーがもたらす影響について正しい知識を身に着けておきましょう。
石鹸シャンプーの注意点
そしてきしみはしばらく続きますので、その使用感に慣れることができず中止されてしまうことも少なくありません。
きしみが出てしまう理由は、石鹸シャンプーには髪の毛をケアする成分が含まれていないからです。
髪質が細い方(女性の方に多い)は特に「きしみ」感じやすい傾向があります。
手触りを良くするためのシリコンをはじめ、毛髪補修成分や保湿成分などが入っていないため、ギシギシとした洗い上がりになります。
もし気になる場合はアミノ酸シャンプーを使うのも一つの手です。
髪をケアする効果が高く使い心地に優れています。
石鹸シャンプーを使うとフケがでてくる原因
①石鹸カスの可能性がある
石鹸シャンプーを使うようになってからブラシやクシに白い粉が付くようになったという場合、フケではなく「石鹸カス」である可能性があります。フケは頭皮の表面が剥がれ落ちたものですが、石鹸カスは石鹸から発生したものです。石鹸の成分が水道水に含まれているミネラルと反応した結果、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムが作り出されます。これらの成分が白い粉状になり、髪や頭皮などに付着した状態となってしまうのです。
石鹸カスはフケのように見えてしまうだけでなく、髪に付着することによって滑らかさを低下させてしまいます。洗い上がりの髪がギシギシとする、クシで梳かしにくいなどの問題を引き起こしてしまうのです。
②頭皮の細胞が生まれ変わりのサイクルが変化
通常のシャンプーから石鹸シャンプーに変えた直後、突然フケが増えてしまったという場合はターンオーバーサイクルの変化が影響しているのかもしれません。それまで使用していたシャンプーと成分が大きく異なるため、地肌の環境が変化して古い細胞が剥がれ落ちやすくなっている可能性があります。
古い角質などが剥がれ落ちること自体は良い作用だといえますが、すぐにターンオーバーサイクルが整うというわけではありません。シャンプーの切り替え後、人によっては頭皮の状態が落ち着くまで2~3ヶ月ほどかかる場合もあるため、フケが気になる場合は早めに対処したほうが良いでしょう。
③保湿成分やフケ予防成分が石鹸シャンプーには含まれていない
市販されている一般的なシャンプーには、頭皮や髪にうるおいを与える保湿成分や、フケ防止剤などが配合されています。洗浄成分によって汚れや古い皮脂を取り除くと水分や油分も低下してしまうため、保湿成分を添加することによってうるおいをプラスしているのです。
また地肌のかゆみやフケを予防するために、皮脂の過剰分泌を抑える成分や抗菌剤を配合しているシャンプーも多くあります。こうしたシャンプーをやめて石鹸シャンプーに切り替えた場合、保湿成分やフケ防止剤などの効果がなくなってしまうため、頭皮が乾燥しやすくなりフケが増加してしまうのです。
フケの対策方法とは?
正しい洗髪を行う
- 洗髪前にブラシやクシでよく梳かし、髪の毛のもつれをほぐす
- ぬるま湯でしっかりとすすぎを行い、髪や頭皮表面の汚れを落とす
- シャンプーを手の平で泡立てた後、後頭部・耳周辺から洗い始め、頭頂部付近は最後に
- たっぷりと時間をかけてすすぎを行い、洗浄成分や泡などを残さない
毛髪がからんだ状態で洗髪を行なうと、頭皮にもダメージが加わりやすくなります。
いきなりシャンプーをせず、予洗いでしっかりと表面の汚れを落とすことが大切です。
皮脂の多い耳周辺や後頭部から、爪を立てないよう気をつけて洗髪をしていきます。
最適でも5分以上かけてすすぎを行わないと、洗浄成分や一度除去された皮脂汚れなどが。頭皮に残ってしまいます。またお湯は洗面器にためおきせず、シャワー等で地肌からしっかりと洗い流すようにしましょう。
乾燥肌・敏感肌向けのシャンプーに変える
フケや白髪などのトラブルに悩まされているのなら、洗浄力がマイルドな乾燥肌・敏感肌向けシャンプーに切り替えてみるのがおすすめです。頭皮の乾燥はかゆみを生じさせやすく、掻くことによって抜け毛や切れ毛などの問題も起きやすくなります。敏感肌や乾燥肌の方に適した製品として、アミノ酸系のシャンプーを挙げることができるでしょう。
髪や皮膚などを構成している成分、アミノ酸を使用して洗浄を行うタイプの製品は、頭皮や毛髪への作用がソフトだというメリットを持っています。洗髪をしすぎているわけでもないのに乾燥してしまう、ちょっとしたした刺激に過敏になってしまうという場合、洗浄力の強いシャンプーが原因かもしれません。マイルドな洗浄力で優しく洗うことができるアミノ酸系シャンプーで、乾燥しがちな地肌をケアしましょう。
敏感肌には無添加シャンプーなどがオススメです。
ヘアオイルやローションで保湿する
フケや乾燥が気になる場合、洗髪後にオイルやローションで保湿ケアを行うのもおすすめです。洗顔をした後にはいつも、化粧水やスキンミルク等で保湿ケアを行っているという方は多いでしょう。頭皮も同じように洗浄をしているわけですから、ケア用品で保湿を行えば乾燥を抑えることができます。
古くから日本では、髪と頭皮の保湿ケア用品として椿油などが用いられてきました。椿油には皮脂と同じ成分であるオレイン酸トリグリセリドが多く含まれており、頭皮にしっとりと馴染んで保湿効果をもたらしてくれるのです。ヒアルロン酸やコラーゲン等を配合したローションや育毛剤なども、頭皮と髪の保湿に役立ってくれます。洗髪後には保湿成分を含んだ製品できちんとケアを行って、乾燥とフケを予防しましょう。
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ブラッシングや頭皮マッサージで血行促進
シャンプー前に行うブラッシングは、髪の毛や地肌のホコリを取り除くだけでなく、頭皮の血行を促進する効果も与えてくれます。丁寧にブラッシングを行って頭皮の血行を改善すれば、白髪やフケなどのトラブルを予防することにもつながるでしょう。ブラッシング及び頭皮マッサージによって血行を促進すれば、地肌のターンオーバーサイクルを整えることができます。
フケや乾燥などのトラブルが起きてしまう原因として、頭皮の血行が滞ることによるターンオーバーサイクルの乱れを挙げることができます。丁寧なブラッシングと頭皮マッサージを習慣的に行っていけば血液の流れが良くなり、トラブルが起きにくい健康的な地肌を保つことができるでしょう。
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コラーゲンを摂取する
外側からのケアだけでなく、サプリメント等による内側からのケアも髪と頭皮に良い影響を与えてくれます。皮膚の保湿に大きく関わっている成分として挙げるのが、コラーゲンです。コラーゲンは真皮の約7割を構成している成分であり、ネットのような形で張り巡らされ水分を閉じ込める働きをしています。皮膚に弾力性とうるおいを与える重要な成分であり、お肌の美容だけでなく頭皮環境の改善にも重要な役目を持っているのです。
コラーゲン生成量は加齢と共に低下してしまうため、サプリメントや健康食品などで補ってあげることが大切です。コラーゲンの摂取で地肌を内側からケアし、さらに外側からローション等で保湿をして、より効果的にフケ対策を行いましょう。
まとめ
自然派の石鹸シャンプーには余計な成分が入っていないというメリットがありますが、洗髪後石鹸カスが生じてしまったり、保湿成分がプラスされていないため頭皮の乾燥を招きやすいといったデメリット面も存在しています。地肌のターンオーバーサイクルを整えトラブルを予防するためには、洗浄力と保湿のバランスを考えた上で自分にあったシャンプーを選びだす必要があるでしょう。頭皮にダメージを与えない正しい洗髪習慣を取り入れること、そしてオイルやサプリメント等の保湿ケアで地肌にうるおいを与えることが、フケの改善につながります。
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