イメージ通りのヘアスタイルを実現したい、そんな時に欠かせないのがヘアアイロンです。
しっかり癖をつけてスタイルをキープできますから、おしゃれに関心が高い女性にとって必須ともいえるアイテムです。便利なアイテムではあるものの、アイロンをかけることで髪の毛が痛まないのか気になる人も多くいます。髪を傷めないヘアアイロンは存在するのか、そしてダメージを最小限に抑えるためにはどんな点に気をつければ良いのでしょうか。
目次
髪が痛まないヘアアイロンはあるの?
非常に残念なことですが、現時点では髪が全く痛まないというヘアアイロンは存在していません。どんなに高性能な製品であっても、ある程度のダメージが生じることを覚えておきましょう。髪の毛へのダメージを抑えるためには、使うタイミングや使い方に注意を払う必要があります。
また、なるべく使い勝手が良く、スムーズにヘアスタイリングができるヘアアイロンを選ぶことも大切です。髪の毛を傷めてしまう原因を知り、ヘアケア対策をしながら上手に使いこなしましょう。
ヘアアイロンによる髪の痛みの原因

ヘアアイロンによる熱
ヘアアイロンを使うと何故髪の毛が傷むのか、その理由の一つは「熱」です。毛髪は主にタンパク質を主成分としているますので、熱に弱いという性質を持っています。高温が加わると毛髪は変質し、タンパク変性を起こして硬くなってしまうのです。
硬くなった毛髪は内部が空洞になるほか、キューティクルも剥がれやすくなってしまいます。中身のない薄い筒のようになってしまった髪の毛は、切れやすくなったり枝毛などのトラブルも起こしやすくなります。
プレートによる摩擦
髪が傷むもう一つの原因として、プレートと擦れることによる物理的ダメージを挙げることができます。直接プレートを髪の毛にあてて使用しますので、スタイリング中に摩擦ダメージが生じてしまうのです。
ヘアアイロンはドライヤーと異なり、プレートのプレスでしっかりと癖をつけることができるのですが、その分髪の毛に加わる力も大きくなってしまいます。髪の毛が痛まないよう気をつけるのなら、摩擦力が低いプレートを使用したヘアアイロンを選ぶことが大切でしょう。
寝る前にアイロンをする
朝の支度時間を短縮するために、夜の入浴後に髪を乾かしながらヘアスタイリングをするという人も多くいます。しかし、就寝前にヘアアイロンを使用するのは、避けたほうが無難です。就寝時に人はかなり多くの汗をかいていますので、せっかくセットをしても元に戻ってしまう可能性が高いといえます。
何度もアイロンを使用すると髪へのダメージが増加するため、寝る前にはドライヤー等である程度髪の毛を整えるだけにして、ヘアアイロンは朝起きてから使用したほうが良いでしょう。
濡れた髪にアイロンを当てる
洗髪後、髪の毛が濡れた状態のままヘアアイロンを使うとダメージが大きくなってしまいます。濡れている髪の毛はキューティクルが開いた状態となっているため、アイロンの熱を受けて傷みやすくなっているのです。また水分を多く含んだ髪の毛はスタイリングがしにくいため、長時間アイロンをあてることになりがちです。
入浴後すぐにヘアスタイルを整えたいという場合にも、髪が痛まないようにまずはタオルドライをして、ドライヤーで軽く乾かしてからアイロンを使うようにした方がベターです。
ヘアアイロン後に髪にツヤがでる理由
ストレートヘアアイロンを使うと、うねりがちな髪の毛も美しくまっすぐな状態へとスタイリングができます。さらにアイロンを使うことで、髪の毛に綺麗なツヤが出ると感じる人も多いのではないでしょうか。アイロンを使った後の髪にツヤが出る理由は、キューティクルの向きが綺麗に整うことにあります。
髪表面にあるキューティクルが揃うと、光を一定方向に反射しやすくなるのです。髪の毛がツヤツヤになったとしてもアイロンによって髪の毛が痛まないというわけではありませんので、ダメージに気を配りながら使用する必要があります。
髪にダメージを与えにくいヘアアイロンの選び方

低温度でのスタイリングができるアイロン
ヘアアイロンは様々なメーカーから販売されており、その機能や設定温度なども多種多様です。髪が痛まないことを第一に考えてアイロン選びをするのなら、まず注目しておきたいのが設定温度です。低温すぎる設定温度はスタイリングに時間がかかってしまい、かえってダメージを増やしてしまう可能性があります。
髪へのダメージが気になるのなら、もっともスタイリングがしやすいといわれる180℃程度に温度設定ができる製品を選ぶのがおすすめです。
ダメージケア機能
ダメージケア機能を備えたヘアアイロンなら、熱のダメージを防ぎつつスタイリングをすることができます。使用中にミストやマイナスイオンを照射してくれる製品や、オゾン・遠赤外線などを利用した製品も販売されています。
独自の機能をプラスすることによって、アイロンの温度を下げること無く髪の毛へのダメージを軽減してくれるのが魅力です。ヘアアイロン選びの際には、こうしたケア機能が備わっているかどうかもチェックしておきましょう。
摩擦の少ないプレート
アイロンをあてる際にはプレートが直接髪の毛にあたりますので、この部分の材質もダメージへ大きく影響します。摩擦が起きやすい素材で作られたプレートは、髪の毛のキューティクルを傷めてしまいがちです。プレートによく使用されている素材として、セラミックやアルミニウム・チタンなどを挙げることができます。
もっとも摩擦係数を抑えるといわれる素材はチタンですが、表面加工の材質によって耐久性が異なるため、トータルで比較するのがポイントです。
美容師がおすすめする髪へのダメージが少ないヘアアイロン10選!!

①KINUJO ヘアアイロン新世代シルクプレート採用
メーカー | KINUJO |
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重量 | 390g |
プレート温度 | 130〜220℃ |
特徴 | 業界初のシルクプレート採用 |
絹女~KINUJO~は業界初のシルクプレートを採用した、画期的なヘアアイロンです。テフロン系の素材を特殊加工したシルクプレートは、200℃の高温状態であっても表面の水分を蒸発させないという優れた性質を持っています。この製品は約20秒というスピードで、スタイリングに最適な180℃まで到達することができます。また最高温度は220℃になっていますので、スタイリングがしにくい髪質の方におすすめな製品です。
このヘアアイロンはこんな人にオススメ
- 髪を痛めずにヘアアイロンを使用したい方

②リュミエリーナ ヘアビューロン HBRST-G [ストレート]
メーカー | リュミエリーナ |
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重量 | 約417.5g |
プレート温度 | 40〜180℃ |
特徴 | 独自機能バイオプロミング採用 |
この製品は特定の振動と波長を組み合わせた独自技術である「バイオプログラミング」を採用しているのが特徴です。この独自技術を用いることで、180℃の高温状態でも髪にうるおいとしなやかさを与えてくれます。初心者にも安心な低音から、スタイリングがしやすい高温まで7段階で調節できるなど、機能面でも優れています。さらに海外兼用機能を搭載していますので、海外旅行が好きな方・外出先でヘアアイロンを使いたい方にもおすすめです。
このヘアアイロンはこんな人にオススメ
- 髪へのダメージを気にせず使用したい方

③サロニアダブルイオン ストレートヘアアイロン
メーカー | I-ne |
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重量 | 345g |
プレート温度 | 120〜230℃ |
特徴 | マイナスイオン効果でさらさらに |
熱伝導性の高いセラミックプレートを採用しているため、素早く熱を髪に伝えてツヤのある仕上がりへと導いてくれます。高速加熱機能で220℃の高温状態までスピード到達できますから、朝の忙しい時間帯にも慌てずスタイリングが出来るでしょう。ワンタッチ切り替えでツーウェイに使用することができるため、ヘアアレンジのバリエーションを楽しみたい方もおすすめな製品です。設定温度は100から220℃となっており、5℃ずつコントロールすることができます。
このヘアアイロンはこんな人にオススメ
- コスパが良く、マイナスイオン機能付きのアイロンを探している方
④Aretiマイナスイオンヘアアイロン
メーカー | Areti |
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重量 | 約160g |
プレート温度 | 200℃ |
特徴 | 温度上昇スピードが早い |
この製品のおすすめポイントは、髪の水分蒸発を軽減してくれるマイナスイオン機能が搭載されていることにあります。熱によってダメージを受けた髪は、水分を失いやすくなりパサつきや枝毛・切れ毛などのトラブルが起きがちです。乾燥しやすい髪質の方、髪の毛が痛まないアイロンを探している方に適した製品だといえるでしょう。約40秒で最高温度である200℃まで上昇しますので、スタイリングしにくい髪質でもスムーズにセットできます。
⑤VidalSassoon VSI-1015-PJ
メーカー | 小泉成器 |
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重量 | 約330g |
プレート温度 | 180℃ |
特徴 | ロングプレートで自然な巻き上がりに |
有名メーカー、ヴィダルサスーンが発売しているツーウェイタイプのヘアアイロンです。滑らかなシルキーピンクコーティングを施されたプレート部分は、熱を素早く優しく伝えてくれます。両面ヒーターを搭載していますので、まとまりにくい髪の毛も綺麗にスタイリングできるのが魅力です。たった一台でカールヘアもストレートヘアも楽しむことができますので、様々なヘアスタイルを楽しみたい人にピッタリな製品だといえるでしょう。
⑥ADST Premium DS2
メーカー | ハッコー |
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重量 | 約290g |
プレート温度 | 60〜180℃ |
特徴 | ムラなくアイロンが可能 |
60℃の低音から180℃の高温まで対応できる、プロフェッショナル仕様のヘアアイロンです。2種類のフッ素樹脂をブレンドしたコーティングが、プレス時に生じる髪への負担を抑えてくれます。蒸気コントロール溝と極細サークル模様によって優れた熱拡散を実現し、プレス圧をムラなく均一に広げることが可能となっています。髪の毛が痛まないよう配慮されているだけでなく、ヘッド部分が小さめに作られていますので、毛量の多い方や癖の強い髪の方にも使いやすいヘアアイロンだといえるでしょう。
⑦プロフェショナル プロアイロン ストレートアイロン
メーカー | 三木電器産業 |
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重量 | 約250g |
プレート温度 | 60℃〜200℃ |
特徴 | 特殊マイナスイオンプレート搭載 |
特殊マイナスイオンプレートの働きでキューティクル補修を促してくれるため、綺麗なストレートヘアを目指している人におすすめな製品です。本体にIC制御温度コントローラーが内蔵されており、60℃から200℃まで温度を切り替えることができます。360°回転コードを採用しているため、ねじれに強くコードが痛まないのも魅力です。セラミックヒーターとIC制御コントローラーを組み合わせたこの製品は、温度降下がなくスピーディーに温度設定が行えます。
⑧アフロートクレイツイオンアイロンエスペシャルストレート
メーカー | クレイツ |
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重量 | 355g |
プレート温度 | 100℃〜210℃ |
特徴 | 短時間スタイリングを可能に |
「誰でも簡単にサロン並みの仕上がりを」というコンセプトによって開発された製品です。プレート部分にはクレイツイオンゴールド加工・特殊ラバー加工が施されており、摩擦ダメージを抑えながら髪に優しくフィットするよう作られています。さらにプレート上部にクッション機能を内蔵し、プレスによって髪の毛が痛まないよう対策しています。サロン帰りのようなスタイリングを自宅で再現したい、そんな方におすすめな一品です。
⑨ストレートアイロンナノケア黒EH-HS95-K
メーカー | パナソニック |
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重量 | 約380g |
プレート温度 | 130℃〜200℃ |
特徴 | ナノイー搭載 |
髪のダメージケアに良いといわれるマイナスイオンですが、この製品はそのマイナスイオンより約千倍もの水分量を含むナノイーを搭載しています。スタイリングをしながら毛髪に水分を浸透させて、キューティクルを引き締めることができる製品です。グロスコーティングで髪の毛の水分を閉じ込めて、ツヤを与えつつヘアカラーの色落ちを抑えてくれます。約130℃~170℃まで5段階で切り替えが可能です。
⑩パナソニック ヘアイロン EH-HS99-W [ナノケア]
メーカー | パナソニック |
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重量 | 約360g |
プレート温度 | 130℃〜200℃ |
特徴 | 細かスタイリングも可能に |
先端部分がスリムにデザインされていますので、根元からしっかりとスタイリングをすることができます。130℃から200℃までの5段階設定が可能であり、ヒーター温度低下検知機能によってプレートの温度低下を抑えてくれます。レイヤーの入ったヘアスタイルなど、毛量があまり無い場合でも髪の毛をしっかりと挟むことができるフロートプレートを採用しています。隅々までこだわって作られた製品ですので、毛先までしっかりスタイリングがしたい方におすすめです。
ヘアアイロンを使用する前に大切なこと
髪を洗う
ヘアアイロンを使用する前には、まず洗髪を済ませておいた方がスムーズにセットを行えます。洗髪時に注意したい点として、シャワーの温度とシャンプーの量を挙げることができます。38℃~40℃程度のシャワーでしっかりと髪の毛や頭皮を流してから、1プッシュ程度のシャンプーを使用して洗髪を行いましょう。
適温のシャワーによる予洗いは、頭皮の余分な皮脂を落したり毛穴を開くといった効果を持っています。シャンプーは使用しすぎると髪の毛を傷める原因となりますから、ヘアアイロンを使用する前には1プッシュだけ使うようにした方が安心です。
タオルドライ
髪の毛を洗い終わったら軽く頭を振って水気を切った後、ドライヤーを使う前にタオルドライをして水分を拭き取る必要があります。タオルで優しく頭を包み、頭皮を軽くマッサージするようなイメージで水分を拭き取りましょう。その後髪の毛を根元から毛先へとソフトに押しながら、水分をタオルへと吸い込ませていきます。
一つ注意しておきたいのが、決してゴシゴシとこすったりキツく絞ったりしないという点です。濡れた髪の毛はキューティクルが開いたままになっているため、ゴシゴシと擦ると摩擦のダメージを受けてしまいます。
タオルドライ後、半乾きの状態でトリートメント
タオルである程度水分を取り去ったら、次のステップはトリートメントです。ドライヤーで熱を加える前に洗い流さないトリートメントを使用して、髪の毛を保護します。洗い流さないトリートメントは髪の毛をダメージから保護したり、質感をコントロールする役割を持っています。
ドライヤーやヘアアイロン等の熱でダメージを受けてしまう前に、毛髪保護成分の入ったトリートメントをしっかりとなじませて、髪の毛が痛まないよう守りましょう。
ドライヤーで乾かす
タオルドライ後トリートメントをなじませたら、次はドライヤーを使用してしっかりと髪の毛を乾かしていきます。この後ヘアアイロンを使うのだからと、生乾きの状態で終わらせないようにしましょう。アイロンによるダメージを予防するためには、きちんと乾かしてキューティクルが閉じた状態にしておく必要があります。
髪の毛をかき分けて根元から温風をあてていき、全体的に乾いてきたら冷風機能に切り替えて、キューティクルの引き締めを行います。
クシで丁寧にとく
ドライヤーの温風と冷風を使用してしっかりと髪の毛を乾かしたら、ヘアアイロンを使用する前にまず髪の毛を丁寧にときます。とくにロングヘアの人は洗髪やタオルドライの影響で髪の毛がほつれた状態になっていることが多いため、毛先まできちんと整えておくことが大切です。
絡んだりほつれた状態のままアイロンを使用すると、髪の毛を傷めるだけでなくスタイリングも上手くいきません。絡まっている部分があったら髪が痛まないように気をつけながら、優しくときほぐしておくことをおすすめします。
ヘアアイロンをする際の注意点
アイロンは上から下に
髪の毛にはキューティクルがあり、根元から毛先までウロコのような形で表面を覆っています。このためヘアアイロンをかける時には、キューティクルの向きに逆らわないよう上から下へとかけた方が良いといわれています。
毛先から上へとアイロンを滑らせていくと、キューティクルを逆なでするような形になってしまい髪の毛が傷みやすくなるのです。キューティクルは髪の毛を保護する大切な部分ですので、痛まないように正しい方向にアイロンを使用しましょう。
何度も同じ部分に当てない
髪へのダメージを軽減するポイントは、アイロンをあてる時間と回数にあります。同じ部分に何度も繰り返しアイロンをあてていると、それだけ髪の毛へのダメージも加算されやすくなるのです。高温によるダメージを避けるため、低温で繰り返しアイロンを当てればよいのではと考える人もいますが、これは逆効果になります。低温で繰り返すよりも、高温でなるべく短時間にスタイリングをした方がダメージを少なく済ませることができるのです。
まとめ
ヘアアイロンの使い方や機能、髪の毛が痛まない対策方法について解説していきましたが、いかがでしたか?流れるようなストレートロングヘアからキュートなカールスタイルまで思いのままにスタイリングを楽しめる便利なアイテム、ヘアアイロン。ダメージケア機能やコーティング、温度設定などの比較ポイントを知っておけば、自分にピッタリな一品を選ぶことができます。髪の毛が痛まない使い方をマスターして、素敵なヘアスタイリングを楽しみましょう。
髪にダメージを与えないようにヘアオイルをつけることを欠かさずにしていきましょう!
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